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2010年11月27日 (土)

片田珠美(精神科医で神戸親和女子大教授),中尾英司(家族カウンセラー)

無差別殺人の精神分析 (新潮選書) 毎日jpより

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100727dde012040007000c.html

 

 

(引用始め)

特集ワイド:「危うい10代」に親の影

 

 ◇人生のリベンジの道具にしたり 過度な干渉や責任転嫁 心の居場所を奪い続け……

 

 実の親を殺したり、同級生を学校内で傷つけてしまうような「危うい10代」の増加が目立っている。その背景に潜むものは何か。子どもを加害者にしないために、私たちが省み、なすべきことを探ってみた。【根本太一】

 殺人50件。放火66件。傷害致死21件。これは、警察庁がまとめた「未成年者」による犯罪(08年)の一例である。もう一つ気になるのが、1280件という家庭内暴力の発生件数だ。00年に1386件に達して以来1000件を下回った年はない。少子化で子どもの数は減少しているのに。しかも、暴力の約6割は母親に向けられる。親殺しも珍しくない昨今。この現象をどう見るべきなのだろうか。

  ■

 「日ごろから問題ある非行少年ではなく、一見まじめで普通の子どもが急に人を殺してしまうのが最近の傾向」と話すのは、著書に「こんな子どもが親を殺す」などがある精神科医で神戸親和女子大教授の片田珠美さんだ。「え、あの子が?と思われるような、おとなしい少年や少女の犯罪が増えています」

 片田さんはそう話し、一因として、親の子どもに対する「過剰な期待」を指摘する。勉強して、良い大学、良い企業に入れれば未来が開ける。あるいは頑張らなければ開けない。そんな、親とその両親(子から見れば祖父母)の世代から連綿と続く学歴社会の「幻想」に今もとらわれているのが特徴なのだという。

 「かつては花形企業だった日本航空も倒産ですよ。いい企業に入っても一生安泰の時代じゃないんです。なのに、20年前のバブル崩壊以降、親自身が経験した挫折やかなえられなかった夢の実現を託す形で子に押し付ける傾向が強まった。本音では、傷ついた自己愛を再生したい。子を道具にし、自分の敗北感をリベンジしたいだけなんです」

 けれども親は気付いていない。「我が子のため」と信じ込む。そういう親自身の心の奥には子の「成功」を通じて自身の親の期待に応えたい、どうかほめてもらいたいとの欲望が潜んでいるのだ。

 子どもは「親」という自分とは別人格の欲望を常に気にかけ、生きている。そうしなければ生存もできない--。片田さんは、そう指摘する。特に、最初に出会い育ててくれる「母」の欲望を満たすことが最も重要だと感じるという。母にとって何が好ましいかをかぎ取り、良い子を演じつつ成長する。かたや自らの欲望は我慢し続けていく。

 「3歳ごろに自我が芽生え、思春期に自己主張が強くなるんですが、中には反抗もできない子がいます。親が反抗を許さない、子を抱え込み離さない、操り人形のように育てる。自己愛の親子『一体化』。これでは子どもが集団に適合できず不登校になったり引きこもったりしてしまう」。文部科学省によると、中学生の不登校率は07年度2・91%で、2年連続で過去最高だ。

 「半面、こうした親の多くはモンスターペアレントのように他人に責任を転嫁する。何でも他人が悪いと考える」。それを見て育った子どもは、ささいな事でつまずき、期待に応えられないと感じて行き詰まった時、親が悪い、社会が悪いと周囲のせいにしがちという。「自分が自分で生きるには、邪魔者との関係を切るしかない。だから、追い込まれて殺す」

 どんな子どもが「予備軍」となるのだろう。家族カウンセラーとして悩みを持つ家々を訪ね歩き、インターネットでもサイト「あなたの子どもを加害者にしないために」を設ける中尾英司さんは「過度に干渉されて育った子どもが危うい」という。

 「例えば小学生の子に、風呂上がりに『体をふかないとだめじゃない』と言いつつ、親がふけば、子どもは、これは自分がやってはいけないことだと脳にすりこまれるんですよ。自画像を描かせると手を描き忘れたりします」。脳の操縦席に親が座るロボット状態。「でも心は『私』。親には逆らえないけど『私』は悲鳴をあげ始める」

 「しつけ」と称した、親のとげとげしい言葉が刺さり、自我を解放できる「心の居場所」をなくした子も多い。ある女子高生は家や学校で良い子を演じ続けたあまり「本当の自分が分からない」と中尾さんに訴えたそうだ。「気付かない親は構わずに子の心に侵入し、子の自我を奪います。子は侵入に対して過敏になりますから、悪気はなくても、自分のエリアに物を置かれたりしたら『私』の存在を脅かされることになるんです」

 横浜市内の女子高で先月、1年生(15)が級友を刃物で刺す事件があった。そういえば、あの加害生徒も「勝手に机に荷物を置かれた」と供述していたのが気になる。

 どうしたら、子どもたちは救われるのだろうか。「子は親に認めてもらいたいと常に思っている。まず親があるがままの子どもを受け入れるべきなんですよ」。良い子とか成績が良いとか、そんな「条件付きの愛情」が最も悪いと中尾さんは話す。

 「価値観を押し付ける前に子の言い分を黙って聴く。自立する過程を見守ってやる。操縦席に子ども自身を座らせてあげないといけませんよ。幼児期は、だっことおんぶ。抱いて無条件の愛情を示し、目は合わないけれども背中のぬくもりで信頼感を与えることが出発点ですよ」

(後略)

(引用終わり)

一億総ガキ社会 「成熟拒否」という病 (光文社新書) 1)<実の親を殺したり、同級生を学校内で傷つけてしまうような「危うい10代」の増加が目立っている。>

<目立っている。>のは、毎日新聞を始めとする大手大衆媒体が目立つように報道しているからでしょう。

<「危うい10代」の増加>を示す客観的な統計を示してください。

一億総うつ社会 (ちくま新書) 2) <殺人50件。放火66件。傷害致死21件。これは、警察庁がまとめた「未成年者」による犯罪(08年)の一例である。>

これについても、多いのか少ないのか分かりません。

客観的な統計を示してください。


17歳のこころ~その闇と病理 (NHKブックス) 3)<もう一つ気になるのが、1280件という家庭内暴力の発生件数だ。00年に1386件に達して以来1000件を下回った年はない。少子化で子どもの数は減少しているのに。>

この数字は、統計の取り方によって変わるものであり、信頼に値するのでしょうか。

<家庭内暴力の発生件数>について、どのようにカウントしているのか分かりません。

警察への通報の件数でしょうか。

例えば、昔は、家庭内暴力が発生しても警察へはあまり通報しなかったが、最近ではすぐに通報する、ということだってあるでしょう。

こころの病理学 (京大人気講義シリーズ) 4)<子どもが集団に適合できず不登校になったり引きこもったりしてしまう」。>(<神戸親和女子大教授の片田珠美>氏の発言)

そもそも、<不登校>や<引きこも>りは、悪いことなのでしょうか。

学校という強制収容所が、その<子ども>の成長にとって害のある<集団>であるならば、<適合>などしない方が良い場合もあります。

私は、<子ども>の成長にとって害のある<集団>に何の違和感も感じず、適応している<子ども>の方が<操り人形>だと思います。

教師の拡声器騒音や“いじめ”(単なる犯罪です。)から、<不登校>や<引きこも>りという手段によって、自分の生命・財産を守って、何が悪いのでしょうか。

やめたくてもやめられない―依存症の時代 (新書y) 5)(自称)家族カウンセラー(そんな資格あるのでしょうか?)の中尾英司氏は、<「過度に干渉されて育った子ども>という要件を満たす子供を<危うい」>として、犯罪者「予備軍」としています。

確かに、分析としては、そういう一面もあるのでしょう。

しかし、この要件はかなり曖昧で不明確です。

また、このような一定の要件(属性)を満たす人を犯罪者「予備軍」と見なすという発想が、外国人・障害者に対する偏見・差別につながっているのではないでしょうか。

攻撃と殺人の精神分析 6)精神科医やカウンセラーといった専門家・識者の意見こそ疑うべきです。

こんな子どもが親を殺す (文春新書)あなたの子どもを加害者にしないために―思いやりと共感力を育てる17の法則 あきらめの壁をぶち破った人々―日本発チェンジマネジメントの実際 

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