2016年10月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

拡声器騒音・文化騒音の本(お茶)

楽天(お茶)

  • 楽天(お茶)

« 携帯に災害時の緊急情報 大阪市、きょうからメール配信 | トップページ | 災害情報:携帯で「避難せよ」 和歌山県が全国初、ドコモにメール一斉配信 »

2011年9月 5日 (月)

「橋下「大阪改革」の正体」(一ノ宮美成、講談社)の感想文

「橋下「大阪改革」の正体」(一ノ宮美成、講談社)の感想文

 

「橋下「大阪改革」の正体」を読んだので、感想を書きます。

なお、以下の文章は本書に書かれている事を基にしたものであり、独自に裏付け調査はしていません。

 

1)P31から、大阪府の財政について書かれています。

以下に書くように大阪府の財政はそれほど悪くは無いそうです。

「地方自治体財政健全化法」によると、自治体の財政状態の指標のひとつに「実質公債費率」(収入に対する借金返済額の割合)というものがあるそうです。

「実質公債費率」が25%以上35%未満になれば、「財政健全化団体」となるそうです。

そして、「実質公債費率」が、35%以上になれば、「財政再生団体」となるそうです。

「財政再生団体」のほうが「財政健全化団体」よりも財政的に悪く、北海道の夕張市は、これに該当するそうです。

大阪府の2006年度の「実質公債費率」は、16,7%であり、どちらにも該当しないそうです。

よって、橋下氏の言う「大阪府は夕張市と同じ」「大阪府は破産会社」というのは、全く根拠のない「嘘」と言う事になります。

 

2)「2章・崩壊する福祉と継続する大規模開発」(P61から)において、橋下知事による福祉予算削減により、福祉の現場が崩壊・消滅していく様子が描かれています。

もう人殺しの域です。

この件については、また改めて書くつもりです。

福祉予算を削減して浮いたお金で何をしているのかと思ったら、大型開発をしているそうです。

既に3本もある京都ー滋賀間にもう1本高速道路を作り、箕面森町をその残土の埋め立て地とするそうです(p75)。

 

3)この本によると、理由は書かれていませんが、橋下氏は昔は「はしした」だったが「はしもと」に改名したそうです(p109)。

また、「闇社会」とのかなり親密な関係があるそうです(p112)。

2008年6月16日の政治資金パーティーにも<「明らかに“その筋”の者と思われる強面の男たちがチラホラ来ていた」>(P113)そうです(本当でしょうか?)。

 

4)選挙演説では、(日本の生徒・児童の)学力はそんなに低くないと言っておきながら、知事に就任すると態度を180度転換し、学力が低いと言い、それを教育委員会のせいにしています(p130より)。

教育予算を切り捨てて非常勤の教員をクビにしておいて、誰も頼んでいないのに小学校を芝生化しようとしています(p134)。

また、橋下氏は、豊中市教委主催の保護者説明会に父親の立場で参戦し学力試験の公表について持論を述べ、教委への不信感を煽ったそうです(p128)。

これって、まさに噂に聞く“モンスターペアレント”ではないでしょうか?

 

5)そう言えば、「橋下せんべい」のやらせ騒動なんてのもありましたね(p168より)。

これに関しては、乗せられる大衆媒体や府民(の多数派)も悪いのでしょうが・・・

 

6)wtcのある場所は猛毒を含んだ産業廃棄物が捨て放題だったそうです。液状化現象が起きて防災拠点どころではない、ということがこの本が発売された時点(2009年)で言われていたそうです(p179より)。

 

7)夜スペシャルの藤原氏在任中の和田中学校でプール事故の内部告発を藤原校長がもみ消したそうです(P180)。

教育を営利団体にすると、このような事も起きるのかなとも思ったのですが、(いじめ隠ぺい事件等を見ていても分かるように)既存の教育委員会でも同じでしょう。

 

8)今ではツイッター等で記者を名指しで批判する朝日新聞ですが、橋下知事就任当初は朝日新聞が翼賛報道をしていたそうです(p190より)。

本書によると、就任当初は朝日新聞が紙面で橋下知事に行政改革の提案をし、それを橋下知事が採用していたそうです。

知りませんでした。びっくりです。

 

9)児童文学館を盗撮(実行は私設秘書の奥下剛光氏)しておいて、写真を撮られたflash(講談社)とその記者を民事訴訟を起こしたそうです(ただし敗訴)(p211より)。

そして、こっそり知事室に盗聴器が仕掛けられていないか調査をしていたそうです。

独裁者は孤独なのでしょうね・・・

 

10)p218より、兼業禁止の職員の給与を減らしておいて、自分はテレビ出演で出演料をもらっていたそうです。

さらに公用車でフィットネス・クラブ通い(P220によると5回も!)。

しかもそこで自民党と予算の密談をしていたそうです。

そして、その事を大阪の行政監視グループ「見張り番」に追及されると、「警備の必要性」という言い訳をしたそうです。

それならば、行きだけではなく帰りも公用車を使うべきでしょうが、帰りはタクシーらしいので、この言い訳は通りませんね。

 

11)神戸大学の二宮厚美教授によると「維新」なんて言いながら、大阪幕藩体制に逆戻りだそうです。

橋下氏は、経済界の言いなりで、大阪大学と慶応大学(上山信一氏・竹中平蔵氏)の学閥がブレーンだそうです(p233より)。

大阪大学の本間正明氏(初めて聞いたので、どのような方なのか分かりません。)、慶応大学の跡田直澄氏(初めて聞いたので、どのような方なのか分かりません。)、竹中平蔵氏も財界経由で深い関連があるようです。後は、堺屋太一氏も(p245より)。

新自由主義の総本山、小泉(純一郎)政権の残党という感じです。

橋下氏(財界)が目指している関西州の中心地にするつもりだった(防災拠点としての)咲洲庁舎からの撤退により、計画は大幅な変更を余儀なくされるでしょう。

 

12)最後に、橋下知事の強権的な政治に反対する人にはもちろんですが、「橋下さんは、分かりやすい改革をしてくれて頼りになる」と思っている人にこそ、ぜひ読んで頂きたい本です。

「誰も書けなかった日本のタブー」(著者が同じ)という本があるのですが、この本は「橋下「大阪改革」の正体」と重複しているのでしょうか?

 

おわり

 

関連記事

「橋下徹 改革者か壊し屋か 大阪都構想のゆくえ」の感想文」

http://kumaokun.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-8a30.html

« 携帯に災害時の緊急情報 大阪市、きょうからメール配信 | トップページ | 災害情報:携帯で「避難せよ」 和歌山県が全国初、ドコモにメール一斉配信 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1401223/41494691

この記事へのトラックバック一覧です: 「橋下「大阪改革」の正体」(一ノ宮美成、講談社)の感想文:

« 携帯に災害時の緊急情報 大阪市、きょうからメール配信 | トップページ | 災害情報:携帯で「避難せよ」 和歌山県が全国初、ドコモにメール一斉配信 »

ウェブページ

無料ブログはココログ