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2012年10月25日 (木)

「橋下知事への対案―笑顔で暮らせる大阪府再建の道」

「橋下知事への対案笑顔で暮らせる大阪府再建の道」

 

「橋下知事への対案笑顔で暮らせる大阪府再建の道」(大阪自治体問題研究所、2008年、せせらぎ出版、905円、全90ページ)を今さらな感じがしますが、読んだので感想を書きます。

 

1)2008年の段階で、大阪府は財政健全化団体になる恐れは認識していたが、財政再生団体になる見通しは無かったそうです(P19)。そして、2007年の時点で大阪府の実質公債費比率は16,7%で兵庫県の19,6%より低かったそうです(P39)。なお、全国平均は14,7%。夕張市は38,1%。当時の大阪府の財政は良くは無かったのでしょうが、破産するほど悪くはなかったという事です。それなのに橋下氏は夕張のように破産すると煽っていました。

 

2)「自己責任」とは、財政削減による負担を(住民に)転嫁する新自由主義の発想(P31)との事です。2008年の段階で既にこのように言われていたのですね。

 

3)P64から、私学助成の削減について書かれていますが、この後、橋下氏は私立高校の授業料を無償にしています。ここに関して(だけ)は肯定的に評価されても良いと思います。

 

4)まとめ

本書は福祉や医療の予算を削減する橋下徹・大阪府知事(当時)の政策に対する一つの対案を示したものです。その対案をまとめると、①減債基金と借換債の活用・②同和事業をゼロにして浮いたお金を他に回す(P69)、という事です。

①減債基金と借換債の活用については悪い事のように言われていますが、これらの趣旨は世代間の公平なので、今の世代だけに過大な負担を押し付けるべきではありません。本書では、地方財政法の枠内での借換債の運用は否定されるべきではないとしています(P21)。また、府民生活を守るための減債基金の活用は財政運用における裁量と評価しています(P22)。さらに、減債基金からの繰り入れは必ずしも認められない事ではないとし(P41)、それどころか減債基金からの繰り入れは利子がつかないので有利とまで言っています(P41)。

なお、橋下氏は「収入の範囲内」で予算を組むと言っていましたが、橋下氏も建設事業債と退職手当債を認めていたそうです(P40)。「収入の範囲内」と言っても、その範囲はなり曖昧だという事です。

本書において、著者達は財政状態よりも市民生活の方が大切で、財政再建団体(実質公債費比率が35%以上)にならなければ別に良いという考えです。そして著者達は、P51のグラフにあるように、およそ30年かけて徐々に財政を回復させる対案を示しています。

 

5)著者が団体名義なので、どの方がどの部分を書いたのかが全く分かりません。83ページからの「補論」の所だけ文字が小さくなっています。読み難いので止めて欲しいです。財政問題なので数字が多く出て来るので、読み物としての面白みはほとんどありません。読むのがつらかったです。

 

おわり

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