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2012年11月14日 (水)

「橋下「維新の会」の手口を読み解く」

「橋下「維新の会」の手口を読み解く」

 

「橋下「維新の会」の手口を読み解く」(新日本出版社、小森陽一、571円、2012年6月)を読んだので感想を書きます。

 

1)1章では「有権者を扇動する方法」として橋下氏が使う5つの手法を紹介しています。①悪玉を捏造して集中攻撃、②怒りとうらみをはらす幻想与え、③考える余裕を有権者に与えない、④思考停止の強制、⑤紋切り型の連鎖へのはめこみ、です。この辺りは中島岳志氏と同じような指摘です。

 

2)Ⅱ章では「「条例案」が示した橋下氏の人間観、政治感」について書かれています。公教育の目的は私的な「人材」を作り出す事ではないという事が書かれています(P30辺りから)。また、教室内での相対評価では足の引っ張り合いになると書かれています(P36)。この辺りは内田樹氏も同じ様な事を書いていました。私は、教育の評価の方法とは関係なく、他人を引きずり落とす人はいると思っています。それはもう、そういう人だとしか言いようがありません。

 

民主党政権が公約違反をしているので「憲法違反」だとしています(P58)。国会議員は「全国民」(憲法43条1項)の代表なので(命令委任も含むのでしょうが)基本的に自由委任です。よって、公約に反する事をしても政治的な責任を問われる(次の選挙で投票してもらえない)事にはなるのでしょうが、「憲法違反」とはならないでしょう。

 

戦後60年間、憲法を活かした教育により経済や社会保障など協力し合う社会を作り出してきたことは歴史的事実、という趣旨の事が書かれていますが(P62)、一体どこの国の話でしょうか。少なくとも私が暮らしている日本社会の話ではなさそうです。

 

3)3章からは「「橋下氏の騙し」に対抗するために」という対処法について書かれています。橋下氏の「矛盾をていねいに解きほぐしながら、彼の支持者と連帯」とに事です。理想はそうなのでしょうが、橋下氏の支持者はかなり攻撃的な方が多く激しい言葉で罵倒してくるので、会話さえ成立しないような状態です。このような人々と連帯と言われても困ります。

 

橋下氏を支持しているのは若い人と女性だとしています(P81より)。そのような側面もあるのでしょうが、橋下氏を支持している人の大半は富裕層と管理職だという調査もあるので、これが事実ならこの部分は前提が崩れてしまいます。

 

4)まとめ

全部で85ページと薄めの本です。要所要所に注釈が付けられていて、詳しく説明されている所は良いのですが、特に新しい情報や観点もなく、読んで良かったとは思いませんでした。半額の300円を返してほしい位です。読むなら同じ出版社から出ている「橋下「維新の会」がやりたいこと」(石川康宏)の方が良いと思います。

 

おわり

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