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2012年12月 8日 (土)

「「教育改革と新自由主義」の感想」

「「教育改革と新自由主義」の感想」

 

「教育改革と新自由主義」(子どもの未来社、寺子屋新書、斎藤貴男、2004年、800円)を(かなり前に)読んだので感想を書きます。

 

1)本書は新自由主義という特定の考え方による教育政策について書かれたものです。<新自由主義の特徴は、国家の責任を縮小し、市場の原理に任せ、最終的な責任は個人が負うことを求める事>(P46)だそうです。一言で言うとお金持ちを優遇する教育政策です。本書は2004年に出版されたので橋下徹氏については触れていませんが、橋下氏が目指す教育はこの流れに沿ったものです。

 

2)「教育改革」推進者のエピソードを2つ挙げます。「自称エリート」がいかに庶民を馬鹿にしているのかが良く分かります。①著者は「できん者はできんままでけっこう。限りなくできない非才、無才には、せめて実直な精神だけを養っておいてもらえばいいんです。」という三浦朱門氏(教育課程審議会の前会長)の言葉を引き出しています(P25)。また、②江崎玲於奈氏は、「いずれは就学時に遺伝子検査を行い、それぞれの子どもの遺伝子情報に見合った教育をしていく形になっていきますよ。」と語ったそうです(P91)。

 

3)本書の読み所は次の部分です。医療改革・司法改革・教育改革は、現行の制度に不満や危機感を持っている善意の人の改革のエネルギーが<いつのまにか経済界の主張の方向へと取りこまれ>る形で進んで行っているそうです(P55)。大阪維新の会やみんなの党の議員に本来は少数派の自由・人権を守るべき法律家が多い理由はここなのかなと思います。「一人一票実現国民会議」も、ここに含まれている様な気がします。

 

4)著者は<「個」どうしが信頼し合い、連帯していく>(P166)という対処法を提示しています。ただ、私は他人を信頼しませんし、連帯したくもありません。うまい具合に分断されているのかも知れません。

 

5)本書は、これ一冊で(新自由主義による)「教育改革」と称されるものがどのような方向で進められているのかが良く分かるとても良い本です。民間人校長、学校選択制、教職員への君が代強制、など橋下徹氏が言い出す「教育改革」はこの流れに乗っているだけで、何か独自性がある訳ではないという事が良く分かります。橋下氏の対策としてもお薦めです。

 

おわり

 

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