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2015年12月 1日 (火)

「右翼と左翼」

「右翼と左翼」

 

「右翼と左翼」(浅羽通明、幻冬舎新書、2006年、740円)を読んだので感想を書きます。

 

1)労働者階級が資本家から自由を勝ち取るために一時的に独裁制(プロレタリア独裁、P90)になることがあるそうです。そして、著者は独裁と言っても多数派の労働者階級が後押しする民主的な独裁(だから別に良い?)としています。この辺りは橋下徹大阪市長にも当てはまりそうです。特権階級(公務員)から自由を取り戻すために多数派のテレビ視聴者が後押しする独裁という所でしょうか。ただ橋下氏は財界の手先なので一般の人に利益・自由をもたらしそうにありません。

 

2)人権や環境問題を訴える日本共産党(左翼)が住宅地で拡声器を使って演説し私の静かな生活環境(生存権・環境権)を侵害する矛盾を「プロレタリア独裁」を応用して、人権が保障され平和な社会を実現するために一般人の生存権・環境権を一時的に制限しなければならないという様に説明できないでしょうか。

 

3)まとめ。

まず初めに「右翼・左翼」の辞書の意味から入ります。そして、フランス革命などの世界史、明治維新から戦前・戦後の日本史を通してどのような考えの人達が右翼・左翼と呼ばれたのかを解説していきます。特に戦後の日本の政治に関してはどちらに肩入れする訳でもなく冷ややかに述べられている所が良いです。右翼・左翼の世界史・日本史に照らした解説は良いのですが、結局著者が何を言いたいのかが分かりません(何も言いたくないのかもしれません)。

著者は、左右が分からなくなった理由を、①右や左の価値を究極まで実現したところにユートピアを見る考えが過去のものになったから(P231)、②左右の軸が何次元もあり政策のパッケージが絶対のものではなくなったから(P232)としています。

最後に著者は「帝国」(P244)や呉智英氏の「封建主義」(P253)を提案しているのですが、ここが唐突で今一つ分かりません。

結局、「右翼・左翼」の分類は特に意味は無いという事です。

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