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2016年9月の2件の記事

2016年9月30日 (金)

「伊藤真の民事訴訟法入門」

「伊藤真の民事訴訟法入門」

 

「伊藤真の民事訴訟法入門(第4版)」(伊藤真、日本評論社、1700円、2012年)を読んだので感想を書きます。

 

いくら実体法(民法、商法など)上の権利を持っていても、それを実現できなければ意味がありません。実体法上の権利を実現する手続きが民事訴訟手続きです。

 

なぜ裁判の結果が正しいと言えるのでしょうか?それは手続きが正しいから周りの人は結果が正しいだろうと考えるから(はしがきのⅴページ)です。ここの所は選挙の手続きと同じです。

 

コラム「民事訴訟法の役割」(P14)について。「実体法は公正だが手続法が不公正なA国」と「実体法は不公正だが手続法は公正なB国」とで、どちらが住み易い国かという例です。かなり極端で現実にはあり得ないでしょうが、成程と思いました。手続きの大切さが分かります。

 

民事訴訟法は、眠りの素と書いて「眠素」と言われるほど余り面白くないと言われています。実際に読むと、抽象的な概念がたくさん出て来て本当に面白くありませんでした。ただ、出来るだけ分かりやすい言葉を使って説明をし、重要な所は大きめの図を使って説明してあります(P29やP9など)。また、刑事訴訟法との違いを意識的に説明しています。本書を読めば、民事訴訟法(手続き)が一通り理解できます。一つ注文を付けるなら、巻末に索引を付けてほしいです。

 

2016年9月23日 (金)

「書籍・腰痛は<怒り>である」

「書籍・腰痛は<怒り>である」

 

「普及版 腰痛は<怒り>である 痛みと心の不思議な関係」(春秋社、長谷川淳史、2000年、1300円)をある方から勧められたので読みました。その感想(ほとんど要約)を書きます。

 

1)1章と2章について

序章から腰痛に関する「常識」を覆して行きます。羅列すると、腰痛は二足歩行の宿命ではない(P3)、腰痛は老化が原因ではない(P10)、見かけ(画像診断)上の背骨の変化と腰痛が無関係(P29)、背骨や骨盤のずれが原因ではない(P38)などです。

 

腰痛について、治療率がプラシーボを上回る治療法は確認されていないそうです(P56)。現在整形外科で行われている牽引・注射療法・薬物療法などは、効果が無いどころか副作用の恐れの方が強いそうです(P55から)。ただし、著者は画像診断について危険な疾患を発見するために必要としています(P36)。著者は、腰痛は命にかかわらない病気なので、医学界は本気で取り組んでいないと疑っています(P12)。

 

2)3章について

では腰痛の原因は何なのか。TMS理論によると、結局原因は心にあるとしています。ストレスによる酸素欠乏により神経に障害が出るそうです。TMSとは「tension myositis syndrome」の略で「緊張性筋炎症候群」という意味だそうです。著者は、腰痛患者は痛みに注目する事によって精神的なストレス(怒り)から目を背けるために痛みを感じているので、自分が感じている怒りに気付く事によって痛みが消えて行くとしています。

 

3)4章と5章について

4章と5章は、TMS治療プログラムを実践する方法です。心理療法のような感じです。瞑想など宗教的な感じがしました。一歩間違うと変な方向に行ってしまいそうです。

 

4)参考文献の書き方が変です。通常は本文に「×××である(注1)。」として、巻末の「参考文献」に(注1)は「(書籍名)」の何ページとするものです。しかし、本書は本文に注が無く、巻末に参考文献が羅列してあるだけです。これではどの部分についての参考文献なのか分かりません。このような「作法」が出来ていないと本文の内容にも疑いが生じてしまいます。

著者の経歴や保有する資格(医師免許など)を知りたいのですが、掲載されていません。

 

5)著者はTMS理論を絶対に正しい理論としている訳ではなく、仮説として提唱し、今後は科学的検証に耐える事が必要だとしています(P207)。科学的に妥当な態度だと思います。この仮説が正しいと実証されたら、整形外科界は大変革を迫られることになります。

 

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